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Web -- UniversdalMusicによるインタビュー(2001/5/28付) |
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-- ありのままのStacy JonesとBrian Nolan --
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SJ : ステイシー・ジョーンズ Vo. G, BN : ブライアン・ノーラン Dr.
●昨日は本当に楽しそうに演奏していたけど、ステージ上で何か心がけていることはあるんですか?
SJ:いや、僕らはごく自然体で振る舞ってロックしてるだけだよ。特に決まった動きとか振り付けとかキメポーズがあったりするわけじゃないし、自然の流れに任せてるってかんじかな。一番気をつけてるのは転ばないようにすること!
●ということは、コンディションによってかなりライヴの内容が変わってきてしまう?
SJ:まあ、そういうこともあるかもしれない。例えば二日酔いとか病気とかいろいろあるけれど、なんとか頑張って耐えてきてるよ。逆にステージが終わる頃には、不調だった体も元気になっているんだ。ライヴってそういうものだと思うよ。気持ちを高めてくれるからね。
BN:同感だね。僕はほとんどいつもライヴがすごく楽しみで、不調ってことは滅多にないんだけど、やっぱりオーディエンスの反応次第で内容は変わってくるね。気持ちの入れ方が違ってくる。
SJ:今日みたいに、オーディエンスが飛んだり跳ねたり力いっぱい騒いでくれると、
こっちも断然やる気になるんだよね。そんな中で気分が乗らないなんてあり得ないよ。
●ライヴを見て思ったんだけど、あなたたちにはでかいステージが似合うみたい。
SJ:しょせんロック・バンドというのは、どでかい会場でプレイしたらかっこよく見えるもんなんだよ!ステージが大きい上に、カメラが入ってスクリーンもあるからね。
BN:やっぱりスペースが広い方がみんな動き回れていいよ。
●ああやってオーディエンス全体がコーラスを取ってくれる瞬間っていったいどんな気分なんですか?
SJ:最高の気分だよ。アメリカでは、アルバムが発売されて2ヶ月ほどになるんだけど、そろそろみんなシングル以外の曲を知ってくれるようになってきてて、一緒に歌ってくれる場面も増えてきてる。僕が彼らに向かって歌い、彼らが僕に向かって返してくれる瞬間は「ああ繋がってるな」と実感して、ほんと、エキサイティングだよ。
BN:ほんとそうだね。僕はドラム・キットの後ろにいるから、なかなかオーディエンスを観察する時間がないんだけど、時々見るようにはしてるよ。で気づいたのは、最初の頃は若い女の子たちが中心になって歌ってくれてたんだけど、最近ではつんつん頭の
野郎たちも一緒になって歌ってくれてるってこと。“Safer On The Outside”あたりで。
●イメージ的に“兄貴”って感じがする。
SJ:いいねえ。顔つきも着てるものも、ファンのみんなと同じだし、そういうところ
で共感してもらえたら嬉しいよ。僕たちが聴いて育ったバンドもみんなそうだったからな。
BN:僕らの場合、オンもオフも着てるものは同じ。着飾ってステージ上がるなんてことはしないよ。
●でもシルバーとか好きでしょう。
SJ:大好き。クロムハーツのファンなんだ!
●日本でも人気ありますよ。
SJ:知ってるさ。僕は日本の若者ファッションの大ファンなんだ。日本人はすごくファッションセンスが良いから、僕はなるったけそれを盗もうとしてる!
●ブライアンは?
BN:僕は着たい服を着てるだけ。
●でもデジカメ時計を買うぐらいだからあたらしもの好きでしょ?
BN:ああ、つい最近買ったばかりだから、いろんなところでパチパチ写してるんだ。 ホームページでも使えそうだしね。
●ライヴ中も?
BN:ああ、撮ってるよ。今日もいきなり立ち上がって写してたでしょ?
●演奏中も?
BN:さすがに無理!
●ところで、バンド結成から正式には何年?
SJ:2年半から3年ぐらい。そんなに長くないよ。
BN:途中待ち時間もあったしね。実際にアルバムを作り終えてからリリースされるまで8ヶ月もかかってしまったんだ。
●バンドとしての一体感はかなりありますよ。
SJ:しかもどんどんタイトになってきてる。アルバムを作るまでは、このメンツでライヴを一度もやったことがなかったんだ。でもここ4、5ヶ月はものすごく精力的なライヴ活動を行なっているから、やっとバンドとしてのまとまりが出てきたかなって思ってる。
●ライヴ・バンドになったのはつい最近なんだ。
BN:そうだよ。去年の12月にライヴデビューしたばかりさ。
●へえ。ぜんぜんそんな風に見えないよ。長年やってきた風。
SJ:嬉しいな、ありがと。
●ステイシーはこのバンドを始めたときから歌おうと思っていたの?
SJ:もともとバンドを結成したのは、どうしてもこのブライアンと一緒に何かやりたかったから。でも二人ともドラマーだろう? そうなるとどちらか一人が担当替えをしなくちゃならない。彼が絶対にやらないのがわかっていたから、必然的に僕がヴォーカリストになったというわけ。
BN:僕は絶対にやらないぞ!
●ヴォーカリストをたてようという気持ちは?
SJ:なかったよ。もともと半分遊び感覚で始めたバンドだったんだ。酔った勢いでKISSのカヴァーをプレイする、みたいなね。だから、僕も最初の頃はがなってばかりい
たし、果たして本当に自分が歌えるのか、シンガーとして適しているのかなんてまるで
わからなかった。実際のところ、いまだにわからないよ。でも今のところまだ支障はないようだし、誰にも止められてはいないから。
●実際やってみたらヤミツキみたいなかんじ?
SJ:前にドラムをやってた頃も今も、いったんステージに上がってしまえばフィーリングは同じだよ。でも、まさか歌うことやギターを弾くことがここまで気持ちいいとは
、想像していなかったよ。
●ニーナ(元ヴェルーカ・ソルト)が先にアルバムを出したことに触発されました?
SJ:ちょうど同時期にアルバム作りを行なっていたんだけど、彼女はとっても素晴らしいアドバイザーだったよ。例えば「ちょっと歌詞がうまく書けないんだけど」とか言うと適切なアドバイスをしてくれたり、反対に彼女から僕に助言を求めてくることもあった。「アレンジで煮詰まってるんだけど」みたいな感じでね。持ちつ持たれつ、お互
いにとても良い関係にあると思うし、今回は特にすごく助け合うことができて良かったよ。
●ジェイミーとドリューはどういう形で関わることになったの?
BN:二人とも古い付き合いで、ベースのドリューとはよくクラブなんかで会って、そのままリハーサル・ルームに移動してジャムるみたいなことをよくしてたんだ。それがバンド結成のきっかけとも言えるかな。ジェイミーも同じだよ。
●要するに酒が取り持つ縁だと。
SJ:そのとおり!
BN:見事な指摘!
●それぞれが前にいたバンドはどんな音だったの?
BN:僕がいたのはシカゴのフィッグ・ディッシュというバンドなんだけど、音的にはLITっぽかったかな。ストレートアヘッドなロックだよ。ドリューはトレイシー・ボー
ナムのベーシストだった。で、ジェイミーとは前に一緒にスカイ・ヒーローズというバンドをボストンでやってたことがあって、なんて説明すればいいのかな。
SJ:インディ・ロックでいいんじゃない?
BN:そうだね。ポール・ウェスターバーグmeetsレイディオヘッドっていうかんじ。
●なるほど。で、最初にアメリカン・ハイファイを立ち上げたときはどんなバンドにしようと思ってたの?
SJ:今のとおりのイメージだよ。ギター・サウンドがビッグなロック・バンドなんだけど、あくまで中心にあるのはメロディー。その原点にあるフォーミュラは今も守れていると思う。
●4人で初めて演奏した曲は何だったんですか?
BN:KISSだったと思うな。
SJ:絶対そうだよ。“ラヴ・ガン”あたりかな。
BN:どこかに録音が残ってるハズ。確か僕がドラム・ソロなんかやっちゃってるんだ !
●その時何かぐっと来るものはあった?
SJ:いや、実際はめちゃくちゃ汚いリハーサル・ルームでの出来事だったから、環境
も悪かったし、音も自然なリヴァーブがかかって回っちゃって、僕の歌声なんか誰にも 聞き取れなかったよ。だから歌というより怒鳴りだな!
●いつ頃からシンガーとして自信がつき始めました?
SJ:やっぱりちゃんとしたスタジオに入ってデモ作りを始めてからだね。最初にベーシック・トラックを録って、その後で僕がブースに入って歌うことになったんだけど、
みんながコントロール・ルームからガラスごしに「やれるもんならやってみろ」みたいな顔して僕のこと見てるワケよ。多分誰もが半信半疑だったと思うけど、最初のちゃんとしたセッションが終わる頃には「けっこういけるんじゃないの?」という気持ちに変わってたんだ。
●あなたは歌うことによってどうなっていくんですか? 違う自分になっていく感じ?
SJ:それはあるね。今日もステージで2万人のキッズを前にして、なんともシュールな気分を味わうことができたよ。ちょっと現実離れしてるというのかな。パフォーマンスしてる30分ほどは、まるで自分の中から魂だけが離脱してるようなかんじ。そしてショウが終わってステージが降りた瞬間、それまでの出来事は夢だったんじゃないかと錯覚することもある。それほど不思議な体験なんだよね、ライヴというのは。
●スタジオではどう?
SJ:ずっと現実的だね。曲ごとに作業しているし、しょっちゅう後戻りしては手直ししたりもしてるから、かなりリアルだよ。
●メンバーのサウンドのルーツは異なっているのですか?
SJ:いや、かなり近いね。
BN:僕もそう思う。年も同じぐらいだし、みんなMTV世代だからさ。
SJ:僕を最初に音楽に触れさせてくれたのはうちの両親で、彼らは本当にいい音楽を聴いていたよ。ビートルズ、ストーンズ、フリートウッド・マック、ビーチ・ボーイズ
。だから僕はとてもいい環境で育ったと言える。
BN:それに比べ、うちの親はエンゲルバート・ハンパーディンクなんか聴いててさ!
SJ:(爆笑)
BN:でも兄貴がいてさ、彼が今で言うクラシック・ロックを聴いててくれたから助かったよ。
●ちなみに今いくつ?
SJ:僕らは30。ドリューが若くて26。
●やっぱりバンドは同世代の方がやりやすいですよね。
SJ:絶対にそうだね。共通の話題もあるし。
●性格的にも似てるんですか?
SJ:けっこう似てるところもあるだろうね。
BN:僕はステイシーのこと、11年ぐらい前から知ってるから似てくるよ。
SJ:みんな趣味が似てて、ロックンロールを愛してて、けっこう人当たりも良くて、 気楽な仲間同士。とても仲いいよ...今のところは!(笑)
●アルバムの曲はほとんどがステイシーの作品だけど、あなたにとって曲を書くというのはどういうかんじ?
SJ:僕は作曲においてはまだまだ初心者だから、決まった形はまだできていないんだ
。つまり、その曲によって誕生の仕方がバラバラというか、中には歌詞が先に来てそこにメロディーを肉付けしていったものもあれば、中にはグルーヴが先に生まれてあとから歌詞を乗せてったものもある。だから今の僕にとって曲作りはいろんなパターンの楽
しい経験であって、それも悪くないなと思ってる。
●曲の内容はかなりあなた自身の体験に近い?
SJ:そうだね、そういう曲も多いよ。中には、僕以外の人間の体験に基づいて、そこに僕自身を反映させてる歌詞もあるけどね。
●ところでバンド名の由来は?
BN:単なる思いつき。
SJ:残念ながら語れるような由来もないんだ。
●言葉の響きが気に入った?
SJ:そうだね。このバンドのサウンドを上手に言い表した言葉だと思ったし、語呂もいいし。
●ホームページを見たらスカルとかあったけど、あれは?
SJ:あれは友達がデザインしてくれたものだよ。彼が僕に「どんなデザインがいい?
」と訊くから、「なにかガイコツがらみがいい」と答えたらああしてくれたんだ。けっこうロックンロールっぽいでしょう?Tシャツにもスカルが描かれているんだけど、
どうもロックンロール・バンドというとスカルのイメージがない?ガンズもメイデンもストーンズも、一度はかならずスカルの時期を経るでしょ?
●アルバムのプロデュースをボブ・ロックに頼んだいきさつは?
SJ:僕がニナ・ゴードンのソロ・アルバムでドラムを叩いた時にボブと知り合って、
前から彼に頼みたいと思っていたから、彼にデモ・テープを聴いてもらったんだ。僕の中では、バンドが結成される前から、一度はボブ・ロック・プロデュースのアルバムを作ってみたいと思っていたんだよね。だから、今回僕らの口車に乗ってくれてほんとラッキーだったよ!(笑)
●実際ボブとの作業はどうでしたか? 初めてのビッグ・ネームでしょう?
BN:相手はかのボブ・ロックだからねえ。最初はそれなりに萎縮したけど、とてもいい経験だったと思うし、彼は僕たちにいい意味でプレッシャーをかけてくれて、素晴らしい勉強になったよ。
●レコーディングはどこで?
SJ:ハワイのマウイ島だよ。最高だったね。朝起きたらまずサーフィンに行くだろ、
午後になったらゴルフするだろ、夜になっていよいよレコーディングに入るんだ。
BN:完璧な段取りだね!
●レコーディング期間は?
SJ:9ヶ月。
BN:僕は6ヶ月。ステイシーとジェイミーはもう少し長かったんだ。
●マウイにロックを録れるスタジオあるんだ。
SJ:ボブんちなんだけど、完璧な最新式スタジオを作ってしまったんだ。だから大丈夫。
●ハワイアンとか聴きに行かなかったの?
SJ:いや、行かなかったなあ。
BN:行くとすると、たまたまハワイに来ていた他のバンドとか。
SJ:でもハワイアンじゃなかった。メシと酒の方ではかなりハワイアンにお世話になったけどね!
●なんだか羨ましい環境だね。
SJ:すごく良かったよ。
●いい意味で力が抜けてていいよね。レイドバックしててさ。
SJ:そのとおりだよ。もともとこのバンドは楽しみの要素が先に来て結成されたんだ
から、その考え方は変えたくないよ。もちろん、仕事に対してはシリアスに受け止めているし、いい曲を書きたい、いいパフォーマンスをしたい、いいバンドになりたいという気持ちはじゅうぶんに持ってはいるけど、別にメッセージ・バンドになるつもりはないし、世界を変えてやろうとか思ってるわけじゃないし、とにかく楽しくなきゃダメ。
●バンドとしてのポリシーはある?
SJ:僕ら全員がこれまで受けてきた影響をすべて反映したバンドになりたい。僕らの趣味は本当にいろんなところに散っていて、インディ・バンドならマイ・ブラディ・ヴァレンタインあたり、メインストリームならフー・ファイターズあたりが大好きなんだ
。だからその中間にあるものをすべてひっくるめてまとめてしまえ、そうすれば僕らの音になるってことかな。
●アルバムの中で一番最初に書けた曲は?
BN:“Hi-Fi Killer”の一部じゃなかったっけ?
SJ:そうだね。ブリッジの部分だ。あと“Safer On The Outside”と“A Bigger Mo od”の二つが初期の曲。
●けっこうスケール感に拘ったでしょう?
SJ:そうだね。確かに実物大以上のものをサウンドに求めたってところはあるよ。あと、1曲1曲に変化を付けたかったから、似たようなサウンドのテキスチャーは避けるようにした。
●スタジオの中でよく使われたキーワードはありました?
SJ:みんなの口癖は「RAD!」(イカす)だったよ。
BN:うそだ! 僕は一度も言わなかったぜ。君とジェイミーは良く言うけどね。
SJ:あれ、そうだったっけ?他にキーワードといったら「ビールはどこ?」だろうね!(笑)
●でも、もともと酒の勢いで結成したバンドですからね!
SJ:ほんとほんと。少しも衰えちゃいない。
●どの曲もポップでキャッチーなところを持っていますけど、それが共通するムードなんですか?
SJ:そうだね。せっかく作るんなら、一度聴いたら覚えてしまうようなメロディーを作りたいと思うよ。僕自身がそういう音楽が好きだからね。ただ、一つ一つの楽曲を比べてみると、様々なムードが流れていると思う。すごく悲しい曲もあれば、高揚感があ
るメロディーでも歌詞が暗かったり、いろいろだよ。
●“My Only
Enemy”はけっこう怒ってますけど。
SJ:あれは僕自身に向かって怒っているんだ。あまりにバカな自分にね。
●昔の自分に?
SJ:いや、ちょうどアルバムを作ってた頃の自分。たまたまそういう気分だったんだよ。落ち込んでる自分に怒ったわけ。
●レコーディングの最中はどんなこと考えてるんですか?
SJ:とにかくいいフィーリングでいいテイクをつかもうってことだけを考えてる。僕らはテクニックの上で完璧を目指してるわけじゃないから、それよりもっとvibeを大切
にしたいんだ。
BN:ドラマーは通常、一番最初にスタジオに入って一番最初にトラックを埋めなきゃならないから妙と言えば妙なんだけど、その中でなるべく平常心でいいパフォーマンスをすることしか考えてないね。いっぱい叩いて、あとは「これかな」と思うものを選び出す。それだけだよ。
●アルバム全体の印象としては、時にはハイウェイをフルスピードで疾走し、時にはクルージングスピードでゆったり走るような感じでしたよ。
SJ:いいコメントだね。ありがと。
●で、そうやって時々クルージングしてみると、それまで気づかなかった風景のようなものが見えてきたりして、まるで人生のようですね。
SJ:さっきも言ったように、曲ごとに違うテキスチャーを出すよう心掛けて作った作品だから、そういう感想を言ってもらえると言うことはそれが成功したのかもしれないね。他のバンドのアルバムを聴いていると、最初から最後まで歌い方が同じ、なんていうものもあって、そういうのは避けたいなと思った。アルバムというのは一つの旅だからね。
BN:一つ一つの曲や曲順がちゃんと考え抜かれているんだよ。流れというのはとても 大事なものだから。
●ファースト・アルバムだから自己紹介もかねてセルフ・タイトルなんだろうけど、自信がなければ自分の名前をつけられませんよね。
SJ:僕もそう思うし、やはり最初のアルバムということで「これがアメリカン・ハイファイだ!」って言ってみたかったんだよ。別に他の呼び名をつける必要性を感じなか
ったし、「これがオレたちだ!」って自己主張してみたかったんだ。
●日本に行ったことは?
SJ:僕はあるよ。
●次に行ったら何したい?
SJ:買い物! エドウィンのジーンズを買って、Tシャツや時計買って、グッズ屋にも行って。
●グッズって?
SJ:コンピュータのアクセサリーとか、おもちゃだよ、おもちゃ。
●ところで、自分の人生を変えたアルバムってあります?
SJ:キッスの『Double
Platinum』。これを聴いた時、自分もロック・バンドのドラマーになりたいと思った。
BN:僕も!
●自分たちのアルバムからリスナーに何を感じてもらいたいですか?
SJ:僕が僕のフェイヴォリット・アルバムを聴く時と同じ気持ちになって欲しい。「もう一度聴きたい」「もっと聴きたい」と思って欲しいな。
BN:昔、まだアナログ時代だった頃は、アナログ盤を隅から隅まで眺め回してクレジットから何からすべてのディテイルをむさぼるように読んだものだよ。時代はすっかり変わってしまったけど、もし僕らのアルバムをそのぐらいまで深く追求してもらえたら
嬉しいよ。
SJ:ヘッドホンでぎんぎんに聴いて欲しいな。
●ジャケットのカセットテープの意味は?
SJ:ほら、よく友達のために“お好みテープ”を作ったりするだろう? 僕たちの音楽にもそういうイメージがあるような気がするからこういうジャケットにしたんだよ。
●なるほど!
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