Multimedia -- Universalによる来日日記 |
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2001年11月の来日のさいUniversal Musicが作った来日レポです。
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2001/11/18(日) |
ユニバーサルのロック・キャンペーン、SLAM! U WANNA ROCK?
SHOWCASEに参加するために初来日を果たしたアメリカン・ハイファイ。ヨーロッパ・ツアーが終了した直後に日本入りとなる。当初は21日に日本入りする予定だったのだが、急遽「日本でオフを取りたい!」ということでかなりの前乗り。この日の朝早くに空港についた彼らは、それほど疲れた様子もなく元気にゲートを出てくる。ステイシーはすでに過去日本を経験したことがあるのだが、他のメンバーはほとんど初。非常に楽しみにしてきたようで、「オフの4日間何をしていようか」との話で盛り上がりつつホテルへ移動。
ホテルへ到着後は各自部屋で一休みしたのち、早速全員で原宿へとお出かけ。おもちゃ大好きな彼らはキティ・ランドへ直行、そこで見つけた「アフロ犬」に全員おおハマりまくり。来日の間中話題となるものを初日にして発見したわけです。
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2001/11/19(月) |
この日もオフ。ゆっくりとそれぞれ自由の時間を楽しむ。代々木公園を散歩するものもいれば、原宿、新宿、渋谷と歩き回るものもあり。 プロモーションおよびショウケースのプロダクション・ミーティングの間、「京都に日帰りで旅行に行きたい!」という話に。さすがに京都だったら一泊するくらいの方がいいよ、といろいろ話をした結果、もっと東京に近くて、古い町ということで、鎌倉を推薦してみたら、「じゃ、鎌倉に行きたい!」モードに早変わり。マネージャーが持っていた日本のガイドブックで早速鎌倉を調べつつ、気分は盛り上がり状態。翌日に早速朝早くから出かけることが決定。 その盛り上がりのままディナーへなだれ込む。ホテルに近い日本風の居酒屋で多いに飲み、食べる。アメリカのバンドにしては珍しく、ベジタリアンが誰一人としていない。「めずらしいね」と話をすると「ベジタリアンという段階でアメリカン・ハイファイとしては失格なんだ」とジェイミー。何でも食べるメンバーは、刺身、肉、寿司、うどん、全てを平らげるが、ヴォーカルのステイシーのお気に入りは鳥のから揚げ。「日本のから揚げは味がいい!」と大満足で食べてました。ちなみにステイシーは常にビール(中でもギネス・ビールが大好き)、残りのジェイミー、ドリュー、ブライアンはスタートからずっと日本酒。しかも熱燗じゃなくて冷で飲むところが通だねって感じでした。 その後時差ボケと疲れでブライアンは先にホテルへ戻ったのだが、残りのメンバーは新宿にあるおいしいギネスが飲めるアイリッシュ・バーに移動してビールを飲んだあと、タランティーノも来日時によくいくという某バーに移動しようとするが、歌舞伎町の人ごみに歩くのが嫌になった彼らは六本木に移動してバーを2件はしご。「月曜日だから人は少ないよね」といいつつも期待して向かった1軒目のバーがたまたまレディース・デイ実施日! 週末並みの込み具合で、メンバー大喜び。そこでしばらく盛り上がった後、2軒目へ移動。次はちょっと落ち着いた感じで、ゆったりとソファーに座りながらしばらく飲む。どこのバーにいってもステイシーとジェイミーはバーにいる客と話を始め、どこにいったら面白いかという情報収集に忙しそうでした。その人懐っこさはすばらしいものでした。
むちゃな飲み方はしない代わりに、酒があると時間を忘れるのか、気づけばもう朝。明日早起きしていかなくちゃいけないのに、メンバーは構いっこなし。元気だよなぁ。
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2001/11/20(火) |
ほとんど1,2時間しか寝る時間がないまま、朝9時に集合してメンバーは鎌倉旅行。ただ、ステイシーだけは次のアルバム用の曲が出来そうということでホテルに残ってプリ・プロダクションを行うことに。 その鎌倉、非常に堪能したらしく、道に迷いながらもその町並みを楽しんで帰ってきてました。その鎌倉でふらっと立ち寄った飯屋の若い大将がなんとアメファイのことを知っていたらしく、「アメリカン・ハイファイですよね!」と店の奥から雑誌を取り出したのです。まさか彼らにとって未知の土地である鎌倉で自分たちのことを知ってる人にあうとは思っても見なかったメンバー、大将と意気投合しつつ盛り上がったそう。 その日の夜8時過ぎにホテルに戻ってきた彼らは疲れまくっており、そのまま部屋でご就寝。
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2001/11/21(水) |
オフ最終日。月曜日の段階では「箱根の温泉に行きたい!」と盛り上がっていたのだが、昨日の鎌倉旅行で疲れきった彼らは結局今日予定していた箱根めぐりは断念。各自で買い物や公演に出かける。そこで、またお気に入りを発見!「Rock
‘n’ Roll Skull! Dangerous To Get Near
Us」というステッカーを同じく原宿のとある店で見つけたメンバー、「これは俺たちにぴったりの言葉だ!」と大盛り上がり、これからの取材でこの言葉を連発することになりました。ラジオ出演を聞いた方、何度もこの言葉を耳にしたことでしょう。 また、今回、アメリカからカメラ・クルーを同行させており、メンバーの行くところ常にカメラを回していました。今後のプロモーション用に写真、映像を取りまくり。これから先、出てくる写真は要注意です。どこかにあなたの知っている場所で取られた写真があるかもです。 夜メンバー、クルーと合流してディナー。ホテル近くの焼肉屋へ。高層ビルにあるその焼肉屋から見える夜景はすばらしく、その眺めを堪能しながら肉を食う。このときもステイシーとブライアンはビール、ドリューとジェイミーは日本酒とビール。一番人数の少なかったステイシーとジェイミーのテーブルでの肉の消費量は並じゃなかったです。「何日分かの肉を食べたって感じだ」とステイシー。 その場で他にどんなものが食べたいか、という話になり、「冬だからなべがいいよね」と。「すもうとりが食べてる鍋ってなんていうの?」との問いに、「ちゃんこ鍋だよ」と日本語を教えると、うまく「ちゃんこ」が発音できず、「何?ち○こ鍋?」と大声で。それを聞いた日本人スタッフは当然のことながら大爆笑。その意味を伝えると今度はメンバー大爆笑! わざと「ち○こ鍋〜!」とはしゃぐメンバー。すごい絵でした。 ディナー後新宿へ向かい、まずゲーセンへ。そこではまりまくったのが太鼓を叩くゲーム。ドラえもん音頭とかに合わせて太鼓を叩くメンバー、曲を知らないのにその実力はすばらしい! その場にいあわせたクルー&メンバー全員参加で太鼓叩きまくりでした。ちなみに元ドラマーのステイシーと現ドラマーのブライアンの勝負は、ブライアンの圧勝でした。その他メンバーのお気に入りとなったのは犬を散歩させるゲームでした。そこで「せっかく日本にいるんだから日本っぽいところで飲みたい!」という事で炉辺風の居酒屋へ。翌日22日がジェイミーの誕生日ということもあり、12時を回ったところで全員で「ハッピーバースデイ」の合唱。日本で過ごす誕生日、ジェイミー君は日本酒で真っ赤な顔満面に笑みを浮かべて楽しそうでした。
ここでドリューとちょっと悪巧み。「日本じゃ誕生日には甚平を着て過ごすんだ」と決め、22日はずっとそれを着させようと決定! 私がもっていた黒の甚平(背中に真っ赤な昇り龍が書かれてる)を明日もってくることを約束して2時ころ解散。
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2001/11/23(金) |
プロモーション二日目。前日が深夜のラジオ出演〜カラオケ・パーティーだったのだが、時間にはしっかりと取材部屋に集まるメンバー達。中でもいつも先にくるのはドリューとジェイミー。そして最後にのんびりとあらわれるのがブライアンなのだが、そのいつもポーカーフェイスのブライアンが、実は素晴らしく面白いキャラであることが発覚! すでに昨日の取材でもその片鱗を見せていた彼だが、この日で大きく開花したと言ってもいいだろう。常に表情を変えない彼は取材中でもステイシーとドリューがメインで話す合間にボソっと一言ニ言話す程度だったのだがその発する言葉がかなりツボを押さえており、常に笑いを誘うその発言で「これはかなりのキャラか?」と思っていたのだが、この日のブライアンは絶好調、大いに笑わせてもらいました。ラジオでの取材の事、生放送じゃなかったからまだ良かったものの、「日本食でこれから何が食べたい?」との質問に先日覚えた「ち○こ鍋」と発言、その場を大爆笑にしたのに続き、その後の取材であったイントロ・クイズでも誰もが知ってるハズの曲をわざとすごくマニアックなアーティスト名で答えたり、同じボケ解答をしつこくくり返したりと、まさに本領発揮。ステイシーも「そんなアーティストが出てくるブライアンはやっぱりスゴい!」と大絶賛。さらに、実はブライアン、マクドナルドのチーズバーガーを30分間で10個食べたという記録保持者でもある事が判明、「この記録を打ち破る自信のある人、いつでも受けてたってやるよ」との発言も出る。すかさずステイシーが「ブラアインのマネージャーは俺だから、まず俺に話を通してくれ」と。ステイシーとブライアンはバンドの中でも一番長いつきあいであるだけに、非常に良い連係プレーを見せてくれました。メンバー誰からも愛されるブライアンなのでした。 この日最後の取材は渋谷でのゲームセンター巡り。既に何度も足を運んでいるゲーセンだけに、自分達でどんどんゲームを始める彼ら。ここでもブライアン、太鼓ゲームで最高得点を出したり、「あしたのジョー」のパンチング・ゲームでも汗だくになりながら必死にパンチをくり出すその姿、光ってました。 その後渋谷でお買い物。デニムに目がないステイシーとジェイミーは、渋谷のジーンズ・ショップで何度も試着、一番気に入ったジーンズをそれぞれお買い上げになりました。出てきたステイシーは、「アメリカのショップよりも品がすごく多くて、選んでるだけですごく楽しかったよ。僕にとったらここは天国みたいだ」とほくほく顔。 そして、そのまま渋谷で食事。どんどん出てくるエスニックコース料理を食べる。食後、一緒に付いてきていたカメラ・クルーと共に深夜の渋谷でフォト・セッション。ハチ公口にある交差点で人込みの中写真撮影。横断歩道からどんどん来る人波をバックに写したのだが、この時フラッシュに問題が発生、なかなかカメラと連動しないためポーズをとったまま長い時間メンバーは立ちっぱなしになってしまいました。時間が長引けば長引くほどギャラリーも増え、一時ハチ公前はかなりの人込みに…。その内にファンの方もおり、「アメリカン・ハイファイだよね」とかいいながら自分達もカメラにおさめようと準備をする人たちも出現。そんなファンを嬉しく思ったメンバーは、「じゃあ皆で一緒に写ろう!」ということになり、一大フォトセッションに。多くのファンに囲まれたメンバー、ホントに嬉しそうでした。 その後はバーに移動するも結局何も飲まずホテルへ。
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2001/11/24(土) |
この日は札幌でのショウケースのため朝早くホテルを出て札幌いり。「札幌って寒いんだよね」といいつつでもいつもと変わらない服装のメンバー、日本で最初のギグとなるためちょこっと興奮気味で札幌へ。 一旦札幌のホテルにチェックインした後、会場へ向かいサウンドチェック。それまでのいわゆる「普通のお兄ちゃん」然とした彼らだが、ステージに立つとやはり風格が出る。細かく何曲かチェックした後、「買い物にいってくる」と外へ。Tシャツを何枚かゲットしてきた彼らは、そこでファンの子と出会う。「札幌へ来てくれてありがとう!」というファンの子にいたく感激しておりました。 その日のショウも観客のパワーとメンバーのパワーが一体となり、凄まじいロック・ショウとなりました。メンバーもその出来には大感激、大はしゃぎでの打ち上げとなったのです。
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2001/11/25(日) |
一泊だけの札幌から東京へ戻ってくる。ホテルに着いたとたんに「昨日はすごかったよ〜!」と興奮気味に話すジェイミーとステイシー。ブライアンは相変わらずのポーカーフェイスだけどどうやら楽しんだ御様子。 ホテルに着いてから数時間で取材が始まるというスケジュールにも関わらず、その合間をぬってメンバーとカメラクルーは代々木公園へ。写真撮影をするために出かけていったのだが、日曜日の代々木公園といったら多くのバンドが演奏しているわけで、そのパワーにやられた彼らは演奏していたバンドと交渉、急遽その場で数曲を演奏することになったのです! アメリカン・ハイファイだとは気づかない人たちばかりだったのだが、そこでのショウも大盛り上がり! なんとアンコールが出る程でした。 ホテルに戻ってきてから取材、雑誌とラジオをこなしたのだが、そのラジオ・スタジオでメンバーにとって驚きのハプニングが! 当初から「日本のバンドだと、ラヴ・サイケデリコが好きだ」と公言していたステイシー以下メンバー全員、この日のラジオでの取材でも「アメリカン・ハイファイっていうのはラヴサイのクミちゃんがつけてくれたんだ」なんていう冗談も飛び出していたのだが、そこにちょうどラジオの収録の為にラヴ・サイケデリコの二人がスタジオ入りしていたのです! こっそりとスタッフで話をし、インタビュー中にラヴ・サイケデリコを乱入させちゃおう!と決定、いきなりドアを開けて本人が目の前に現れたのだが、最初はわかんなかったメンバーも紹介されると大はしゃぎ。「すごい!信じられない!」の連発で、取材後は一緒に写真をとったりサインの交換をしたり。「友人の分もサインしてくれる?」と聞くステイシーは一音楽ファンの顔でした。 当日現場にいてくれたスタッフの方々、この場をお借りしましてどうもありがとうございました! その後六本木へ移動して純和風のろばた焼き屋でディナー。目の前で繰り広げられる料理に目を輝かせながら楽しいディナーとなりました。ちなみにここでもステイシーはビール、その他のメンバーは日本酒でした。「焼き方の二人にぜひ酒をおごりたい!」というメンバー、店内全員でカンパイ。大喜びのメンバーはいよいよ翌日となった東京でのショウへの期待を膨らませつつホテルへ。
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2001/11/26(月) |
ショウケース当日。午前中から取材を5本こなした後会場へ。今回のショウケース・ライヴの模様をレコーディングすることになっていたため、念入りにサウンドチェック。「日本のキッズは、チープトリックとか演っても分かってくれるかな?」と気にしていたステイシー、「全然大丈夫だよ」との声に安心しながら急遽セットリストの中に名曲「サレンダー」を追加。(実は当初この曲はリストから外れていたのです) 楽屋でステイシーから呼び出された私、何ごとかと思っていってみると、「札幌では出来なかったけど日本語でMCをしたいんだ」と、直前に日本語レッスン。「コンバンワ、トーキョー」から始まり、「ダレカツキアッテ」まで完璧にマスターしたステイシー、その成果の程はステージ上でも聴けました。「俺の発音大丈夫?」と何度も気にしていたのだが、観客の反応を見たステイシーは大喜びでした。 ステージはこれこそロック・ショウだと言わんばかりの盛り上がりまくり。その盛り上がりの中興奮しきったステイシーはアンコール終了後観客へダイヴ!そして小道具として用意していたカセットデッキを空高く放り投げる!最高のショウでした!(が、このカセットデッキが実はドリューのベースを直撃、ヘッドが折れてしまったためドリューはショウの成功に喜びながらもちょこっと悲しそうでした...) ミート&グリートでも集まってくれたスタッフ、応援してくれているメディアの方達と言葉を交わしながら写真撮影。「こんなにアフターショウに残っててくれるなんて!」とホントに嬉しそうでした。 その後六本木はハードロックカフェに移動、同じショウケースに出演したダーウィンズ・ウェイティング・ルームのメンバーと一大打ち上げ。そこに集まっていたファンの子とも歓談をしつつ、2時頃まで食べて飲んで。ステイシー以外のメンバーはホテルへと戻り、残ったクルーと一緒に一旦ホテルに戻るも部屋飲みスタート。近くのコンビニでビールをゲットし、朝日が出るころまで飲みました。 ここ日本でも曲を作っていたステイシー、朝方「新しい曲が出来てるんだけど、聴く?」と、彼の部屋へ連れていってくれました。そこで聴いた数曲は、メロディーの素晴らしさはそのままに、よりヘヴィな音となっており、これがかっこいい!完成が非常に楽しみな音でした。かなり飲んでいたのに、音楽の話になるとすごく真剣になるステイシー、曲を聴いている間ずっと反応を気にしてたり、感想を素直に喜んだりと、ホントにロック好きな人です。既にプロデューサーも目をつけている人がいるため、もう彼と話を始めているという。2002年は今回のライヴを収録したライヴ・アルバム、そしてニュー・アルバムと、目が離せない年になりそうだ!
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2001/11/27(火) |
オフを含めて10日間にわたった日本滞在もいよいよ今日で最後。昼のフライトだったため午前中に最後のショッピングをした彼ら、持ってきたスーツケースではお土産が入りきらないほどだったためバックを全員購入、ほぼ倍となった荷物を抱えての帰国となりました。 前々から日本好きだったステイシーを始め、日本初体験だったメンバー達も大いに日本を満喫した旅で、「日本は大好きだ! すぐにでも戻ってきたい! もう帰らなくちゃいけないなんて寂しい!」と皆が名残惜しそう。「最後の麺を食べたい!」ということで空港内のそば屋さんで日本酒とともにそばを食べ、「またすぐ会おう!」とにこやかにゲートをくぐっていきました。
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